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【冬旅2】お腹も心も満たされる
2016年2月28日
宿の明かりもあたたかく。
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外湯めぐりの帰り道〜温泉街は徒歩15分くらいの程よい大きさで、土産物屋に寄ったりとのんびりタイム。
そして本日のお宿に到着。
玄関を入って広がる和風建築に、ほっと心が落ち着きます。。
夕食までの時間は、あちこち探検したり…
お部屋でのんびりしたり…。庭を愛でる縁側に置かれたのは、坂倉準三建築研究所にいた長大作氏のデザインの低座イス。デンマークもですが、この時代の家具のデザインは普遍的な美しさを感じますね。
そして夕食はもちろん、旅の目的のひとつの…
カニ!
カニ!カニ!の松葉ガニづくし。こんなに上等な蟹をいただけるのは一生に一度と、心して味わいました。。殻入れの壺はあっという間に満杯となり、それの合わせてもちろんお腹もパンパン。あぁ、美味しかった。。
そして食後にもう一度旅館の内湯へ。外湯に比べて小ぶりなサイズだと思ったら、様々な歴史があり各旅館の内湯サイズは制限されているのだそう。大浴場を求める方は外湯へご案内ということで、各旅館宿泊者は無料で外湯めぐりができるようになっています。ワイワイとした雰囲気の外湯と比べてしっとり落ちついた内湯、こうして伝統が守られているのは素敵なことですね。
夜のお供は手のひらサイズの豆本、志賀直哉「城の崎にて」と注釈本の2冊セットを。注釈はブックショップ・ユトレヒトの元オーナー江口さんが細かく本文を拾ってその背景を記しており、単なる解説本ではなくもうひとつの読み物というくらい引き込まれる内容でした。
出版元のレーベル”Books and Onsen”は、城崎の若旦那達が立ち上げたNPO法人だそうで、この豆本はその第一弾として志賀直哉来湯100年を記念して出版されたもの。立ち寄った和菓子屋さんに置かれているのを偶然見つけたのですが、ちょうど店頭に和菓子屋の若旦那がいらして説明していただきました。今年は第3弾として湊かなえ氏の書き下ろしが出版予定だそう。文豪に愛された伝統ある温泉地の次世代を担う若旦那たち、過去ではなくこれからの100年を見据えての活動とは頼もしい限りですね。