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【春たび・出雲路①】水の都・松江散歩
2017年3月17日
取れずじまいのお正月休み...随分と遅くなりましたが、愛知(オーナー)の両親と出雲へ家族旅行へ行ってきました。空港から松江市内へは、穏やかな宍道湖の景色を眺めながらのドライブです。
松江市の中心にあるのは「国宝・松江城」。築城の名手・堀尾吉晴公が湿地帯の山を切り崩してお堀を作り、水の都と言われる今残る美しい街並みを作りました(ブラタモリで勉強)。柿渋を塗った黒塀が、キリリと凛々しい姿を強めています。
石垣築成集団の穴太衆による石垣積みを拝見したり、宍道湖までを一望できる天守からの眺めだったりと、若い頃よりも興味深く楽しく見学。関心のあることが増えて様々なことに楽しみを見出すことができるのは、年を重ねていく良さのひとつですね。
松江の楽しみといえば和菓子、松江藩七代藩主の松平治郷(不昧公)が茶人であったことで今に残る銘菓が多く残ります。松江城脇に伸びる美観地区・塩見縄手にある「喫茶きはる」では、現代の名工・伊丹氏の作りたての上生菓子をいただけます。お抹茶と共にいただいたのは、「わらびもち」。香り高いうぐいす粉がまぶされ、とろけるようなお上品な味わいです。
そして松江城をぐるりと囲むお堀を、風情ある船に乗って楽しむ「堀川遊覧船」。
船の中にはコタツがあってポカポカ。担当する船頭さんによって説明は変わるそうですが、案内していただいた船頭さんの趣味により、古地図を見ながらの遊覧となりました。これは嬉しい!
16もの橋をくぐり抜けながらのお堀巡り、その内数回は船の天井が下がってみんなで屈まないと潜れないほど!笑いの絶えない船頭さんの話も相まって、あっという間のひとときでした。
そしてご当地グルメのひとつ、出雲そばをいただきに「八雲庵」へも足を運びました。
初春を感じるお庭を通り、いざ店内へ。
大きなガラス戸越しには錦鯉の泳ぐ池もあり、なんとも風情ある中でのランチ。塩見縄手にあるこちらは元武家屋敷、剣術指南をしていた槍の先生のお屋敷だったと、朗らかな若女将に伺いました。
「割子そばと鴨なんばん」のセット、その他アゴ野焼きなどのご当地グルメを堪能。いつもザル一辺倒の私もオススメの鴨なんばんをいただいたら、その出汁の美味しさにびっくり。
そして遠くからでも目を引く建物は…島根県立美術館でした。
打ち寄せる波のような緩やかなカーブを描く外観、中に入ってもその印象は変わらずに、目の前に広がる宍道湖と見事に調和しています。どれどれと調べると、なんと菊竹清訓氏の設計。すぐに頭に浮かぶ「スカイハウス」や「ソフィテル東京」などとは全く異なる様相にとても驚きましたが、ただただ美しい建築物に良いひと時を過ごさせてもらいました。
ベルトイアのワイヤーチェアが可愛らしく並ぶロビー。目の前に広がる宍道湖は「日本の夕陽100選」に入っているそうで、夕陽を眺めるように日没の30分後が閉館時間という粋な計らいです。
ということで数日分の松江市内を駆け足で記しましたが、こうして思い出しても本当に魅力の詰まった街だなぁと感じました。そして旅の楽しみのひとつ、宿へと移ります!