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【春たび・出雲路④】いにしえの地 杵築の大社
2017年3月22日
朝の清々しい空気の中、初めての出雲大社へ。この神門通りを抜けたところにある木製の鳥居は”勢溜の大鳥居”と呼ばれ、江戸時代には芝居小屋などがあり参拝客で賑わっていたそう(勢溜=人々の勢の溜まるところ)。
そして鳥居を抜けて参道へ、静謐な空気へとガラリと変わったのに驚きます。そう、ここからが御神域。
中ノ鳥居の真下より(拝殿までに全部で4基の鳥居があります)。ここから真ん中は神様や神職・皇族の方々が通り、我々は両端へ。この日は雨予報でしたが、途中から太陽も出てきました。
のんびりと歩いてきて、ついに拝殿です。まだ人もまばらのため、ゆっくりとお参りすることができました。
20年に一度式年遷宮を行う伊勢神宮は、宮地を改めて全てを新しくするというもの。この出雲大社の60年に一度行われるの大遷宮は、すべてを新しくするのではなく既存の建物に修繕を施すのだそう。今回は建物の修繕や屋根の葺き替えが行われました。
真新しい檜皮葺の屋根。八雲のモチーフがあちこちにありますね。
八足門、十九社とぐるりと回り、御本殿の裏側に。木漏れ日の差す苔の絨毯が、現代ではないような空気が漂っています。。
横からの御本殿。高さは24mと神社の神殿では最大のもの。とはいえ古代はこの倍の高さ、48mの場所に神殿があったと言い伝えられているから驚くばかりです。
そうそう、よく言われる”大しめ縄”は、拝殿ではなくこちら神楽殿のもの。直径1.2mの大縄を2本撚り合せ、重さは何と4.4tなのだそう!
建築好きとはいえどもその対象はモダニズム建築。少しでも神社建築について学んでいたら、また異なる発見も多かったのだろうなぁと少々後悔。。こうして年を重ねるごとに、知りたいことが増えていくのです。
神門通りでは、ぬれおかきを食べ歩き〜。次はもっとゆっくりと過ごしたいなぁ。