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【ART】Le Corbusier 絵画から建築へ-Purism- @国立西洋美術館

2019年4月12日

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スカイ ザ バスハウスから急いで向かったのは、ほんの少し南下した上野にある国立西洋美術館。

 

 

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現在は20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエの「Le Corbusier 絵画から建築へ-Purism-」展を開催中。日本で唯一現存するコルビュジエ設計の国立西洋美術館にて、自身の作品を展示するというまたとない機会です。

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【今回の展覧会のチラシ・オモテ面】

前回彼の作品を展示したのは没後50年 ル・コルビュジエ「女性と海」展の時でしたが、その時は新館での小さめの展示でした。それと比較しても今回の展覧会は、通常は常設展をしている本館で開催ということで、とても大規模なものなのです!建築家としての側面が注目されるル・コルビュジエですが、まだ若き20代の彼は本名のシャルル=エドゥアール・ジャンヌレとして同志 オザンファンとともに、パリにて「ピュリスム(純粋主義)」の運動も行なっていました。午前中は絵を描き、午後から設計の仕事を。これが一番心地よいリズムだったのでしょうね。

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【今回の展覧会のチラシ・ウラ面】

今回の展覧会は画家としてのコルビュジエに焦点を当てたもので、オザンファンの絵画との比較やキュビズムとの違いを交えながら、ピュリスムとはどのような活動だったのかを丁寧になぞっていくものでした。

【Internet Museumより】

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今回の展覧会に合わせて特別建築ツアーも行われていて、この日はそれに合わせての来場でした。無料ツアーということもあってか、競争率が高く、応募開始数分で締め切りの盛況ぶりには驚きましたが…。

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特別建築ツアーのスタートはこの19世紀ホールより(いつもの常設展の際は本館での撮影はOKなのですが、今回は別作品を展示しているため、撮影可能なのはこのホールのみが可能でした)。彼の提唱する「無限成長美術館」の計画や、「近代建築五原則」などを、本館を例に簡単かつわかりやすく説明してくれます。

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その中で一番印象に残ったのは、建築と絵画との共通点のこと。ワンフロアに天井の高低差をつけたり柱や仕切りのような壁を設けたりすることで、空間の広がりを感じされる設計は、セルを重ねるように描くピュリスムの絵と通じるものがあります。なんて説明を受けなければ気づくこともなかったので、そうか!と思わず膝を打ったり(本館の様子は以前撮影したコチラより)。

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そのほか普段は見ることのできない館長室にて坂倉さん設計の家具を拝見したり、普段疑問に思っていたことを質問したりと、とても貴重な機会となりました。

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先週は満開の桜で賑わっていたであろう上野公園、これからは新緑の季節ですね。

【国立西洋美術館】東京都台東区上野公園7-7

 

カテゴリー:ART&CULTURE

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