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【ART】クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime @国立新美術館
2019年7月25日
梅雨明けももうすぐと予感させる夏日に、お久しぶりの国立新美術館へ。
目を見張るダイナミックな設計とこの開放感、何度訪れてもワクワクしてしまう建物のひとつです。
この日は別室で開催していたクリムト展が大盛況だったようで、ロビーに鎮座するウェグナーのシェルチェアも満席状態。腰を深く下ろしてぼんやり外の自然を眺める様を見て、展覧会で使った頭を休めるのにもってこいの椅子なのだと感じました。
そしてお目当の「クリスチャン・ボルタンスキー」展へ。本当は2月から開催していた大阪会場の方に(場所が行ってみたかった国立国際美術館ということもあって)時間を作って行きたかったのですが…時間が取れずに巡回の東京会場のこちらを訪れた次第です。。
【Internet Museum】より
「幽霊の廊下」 今展覧会の新作で、3年前に行われた目黒庭園美術館での企画展 にて見た作品の仲間かしら。今回はホワイトキューブの中での展示ということで、前回のように歴史ある館という展示室自体の持つ意味が薄いだけに作品全体の雰囲気も変わって見えます(会場はここから先の後半部分が撮影可能でした)。
「アニミタス(白)」スペイン語で小さな魂を意味するアニミタス、彼の誕生日の星の位置を示しています。世界のどこかで未来永劫鳴り続ける風鈴と、魂のみが残るかつて人だった者たち。生と死、時間、魂など彼らしいテーマが、風鈴の音が辺りに響く中で心の深くに染み入ってきます。
「ぼた山」「スピリット」「発言する」。鉱山採掘の際に出る捨て石を積み上げた山である”ぼた山”、その周りを歩いていると黒い服の作品の周りを彷徨う魂。この展覧会では壁の仕切りを含めた作品構成は、すべてボルタンスキー自ら行ったそう。この大空間では制作時期が10年以上異なる作品を組み合わせることで、全体をひとつと捉えた新たな意味づけをされているように感じました。
【限定公開の作品設置風景】
「白いモニュメント」記憶や時間、生命など、精神性の高い作品が多いので、会場を後にするときには何かを背負っているかのようにグッタリとしてしまいました。。以前見た庭園美術館の企画展や香川・豊島のインスタレーションは場所の力も借りてすっきり理解していましたが、今回のホワイトキューブではそうはいかなかったのか、作品から受ける影響が強かったようです。
2人してヘロヘロになってしまい、クールダウンのために帰りには祐天寺の「GERATERIA ACQUOLINA」へ。
「桃、パッションフルーツ、ハスカップ」の3種をオーダー。目の覚める酸味と強い味わいのハスカップとタネの食感も面白いパッションフルーツで元気が少し出たかしら。