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【LUNCH】nodo @山梨
2020年8月 1日
この日は早朝より家具の配達へ。緑に囲まれて心が洗われるような景色に、思わずデンマークを思い出しました。。
いつも早めに到着して近くで待機しているのですが、今回は湖が近くにあったので湖畔でぼんやり。皆さん早朝から釣りを楽しんでいるのかしら。
長い梅雨の終わりを告げるような入道雲!
さてさて、配達を終えて帰路へ…なのですが、ちょっと遠回りをしてドライブがてらランチをいただきに来ました。
以前から気になっていたものの、予約が取れなかったり定休日だったりと行けずじまいだったので、今回が念願の初訪問です。
アプローチに古道具が置かれたこちら、和食ではなく何とイタリア料理。
古民家を改装したという店内は、何とも落ち着きを感じる空間。土間にはキッチンとカウンター、そしてテーブル席が2席だったかしら?広い店内にゆったりと配置されていました。
私たちが通されたのは板の間の大テーブルだったのですが、横ともかなり間隔が空き、前にも人が重ならないように…。このご時世でどう営んでいけば良いのか(私たちも含めて)…どのお店も考えながらの営業となっているかと思います。そんな中で特に大変なのが飲食店だと感じますが、こんな風に頑張っていらっしゃるお店は、本当に頭が下がります。
なんてことを考えながら、キョロキョロ内装を眺めているうちに一品目、ちいさな前菜「ガスパチョ」が到着。底にはフラン?洋風茶碗蒸しがあり、上にガスパチョ層があって海老と夏野菜が乗っています。冷たく爽やかな酸味も感じる夏らしい涼やかな一皿〜。
本日のスープ「自家製コーンポタージュ」甘さの強いミルキークイーンという品種を使ったそうで、確かに甘い!上に乗った白い泡はトリュフの香り付けをしたものなので、途中で味を変えて楽しむことができました。
3皿目にしてやっとの前菜は盛り沢山!「近郊野菜と前菜の盛り合わせ」右側は地産地消の夏野菜のサラダで、フレッシュのもの、グリルさせてあるものと、とても手が混んでいます。量もたっぷりで一体何種類入っているのかしら、豪華野菜たちは丼いっぱい食べたいほど。奥には生ハムとリコッタチーズ、甘さと香りのある桃のマリネ。どれもこれもが、しみじみ美味しい。。
盛り付けも細やかで目でも楽しませてくれます。特に和の器&お箸というのも、この建物に合っていて素敵ですね。
パスタは「自家製ベーコンのフェットチーネ」米ナス、ルッコラ、フレッシュトマト、アーリオ・オーリオ、その上からパルミジャーノがこれでもか!と削られて。どれもがシンプルな食材ゆえに、素材の良さと旨味たっぷりの絶妙な味付けが冴えます。家で真似したら別物になること間違いなしだと感じたのでした。。
ここで自家製フォカッチャも登場。
メインは「甲州クリスタルポークのソテー」。ゴーヤやモロヘイヤと夏野菜が添えられていて、ケッパーたっぷりのすっきりソースをからめながら、やわらか〜いポークをいただきます。
ここでも繊細な盛り付け。。
おしまいに「デザート3種盛り合わせ」。バスクチーズケーキにほうじ茶のパンナコッタにと、盛り沢山。
いやはや、美味しく贅沢な時間でした。この時のランチはコース1種のみで、席も回転させないそうなので、ゆったりとしたひと時を過ごすことができました。
なんと立派な柱と梁!お店の方に伺うと何と築170年を超えた江戸時代の建物だそうで、一言で古民家といっても歴史が違いますね。ガラス張りの部分はキッチンになっていて、みなさんが気持ちよく仕事をされちる姿も見ることができました。
当初は養蚕業を営んでいた養蚕農家のお宅だそうで、長テーブル上のオリジナルライトは蚕を育てる箱をリユースしたものだそう…なんということでしょう、まるで匠ですね〜。
手を加えるところと残すところの選択が見事で、建物への敬意を感じました。デンマークでは地震がないこともあり古い建物は日本よりも残っています。そしてたとえ解体しても、家具のみならず、窓や扉、タイルや床材などもリユースされていたりするので、ここに同じ匂いを感じてとても嬉しく思ったのでした。