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【ART】ink gallery / ジョージナカシマ展〜鎌倉山へ
2022年4月 2日
ランチの後は中心地から少し西に進んだところにある鎌倉山に向います。上の方には駐車場がなさそうだったので、ふもとに車を停めてしばしの散歩。
てくてく歩く道すがら、春はあちこちで花が咲いているので散歩が楽しい季節です。
鎌倉山の頂上付近まで歩き…
傾斜地に立つガレージを抜けると…
本日の目的地「ink gallery」に到着。こちらは吉村順三が1974年に設計した個人邸(建物の話は長くなるので分けて書きます…)。
まずはガレージを通り抜けてすぐの1階部分の受付へ。
ふと壁に目を向けると…
おぉ!早速ジョージ・ナカシマ作の額が掛けられています。
会期中のみギャラリーとして使用されたのは、本棟とガレージの間に挟まれた部分。ここは傾斜地ゆえに1階部分はこんな具合に地中に埋まっています。靴を脱いで中へ…
ポツポツと家具の置かれた静謐な空間は、天井から壁まですべてがモルタル。正面窓の先は地面が掘られて自然光が入るため、地中と思えないほどやわらかな光が部屋全体にまわっていました。
まずは代表作のひとつ、コノイドベンチがお出迎え。ダイナミックで繊細で…仕事柄さまざまな家具を見ていますが、この存在感は特別ですね。
コロンとルーロー型をした座面が可愛らしいスツール、ウォルナットの無垢材が用いられたもので書籍を含めて初めて見るなぁ…と思っていたら、それもそのはず最初期にデザインしたものの一度も製品化されることがなかった「ブログレン・スツール」を初復刻したものだそう。
ナカシマらしさを感じるこの接合部、制作を担当したのはもちろん桜製作所。高松の桜製作所内にあるジョージナカシマ記念館へも何度か訪れているので、そこで伺った話を思い出しながら真剣に見ました。
こちらは「グラスシートチェア・スツール」ウォルナットに合わせたい草の真新しい緑色と香りで、室内でも存在感が抜群です。私たちが慣れ親しんでいるのはペーパーコードですが、い草を編んだスツールもしっくりとお尻に馴染みます。
「ケントホールランプ」は通常ウォルナットの土台のところ、今回はオリーブを用いているとのこと。美しい。。
先ほど見たフレームの大きなタイプ、ベン・シャーンのドローイングを使ったポスターも記念館で見た記憶が。。
ギャラリーゆえにすべての作品は販売中で、プライスリストを手渡されました。時おり旅館で対面するコノイドチェアやベンチも、この空間に置かれるとさらに特別な雰囲気が加わります。その理由は長くなるので次のコラムにて。。
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