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【北欧だより・ARCHITECTURE】Louisiana Museum of Modern Art

2023年2月18日

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以前にも話したように思いますが…こちらの美術館は全体をぐるりと一周できる回遊式の構造。中央下にあるエントランスから右側半分で行われているのが前コラムの展覧会、ということで次は左側へと進みます。

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元々個人の邸宅がベースとなっていて、そこを私たちには照明のデザインでもお馴染みのVilhelm WohlertとJorgen Boとの共同設計によって増改築されました。ここは邸宅の名残りが見える部分ですが、壁面と天井を白くペイントしてニュートラルな空間に。天井から下がるPoul Henningsenのアーティチョーク、デンマークの画家Asger Jornが見事にマッチしていますね。

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美しい彫刻庭園を眺めつつガラス張りの廊下を抜けると、

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2つ目の企画展へ。

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タイルの床にパイン材の天井が、”美術館”の張り詰めた空気をゆるめてくれます。

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ジャコメッティの部屋を抜けてその先のカフェも通り過ぎると、

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地下に向かって3つ目の企画展へ。会期をずらした2〜3の展示が同時に開催されているのですが、たとえ知らないアーティストの展覧会でもいつも楽しく鑑賞しています。これは分かりやすく興味を引くようなキュレーションゆえのもの。

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数段の階段にもすべて車椅子用のエスカレーターが脇についているので、車椅子やベビーカーを引いた方なども多く見かけます。

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このカーブを描く展示室を地下に増築して、先のコラムの展覧会をしている部屋へと繋がる回遊式になりました。基本となった個人の邸宅から何度かの増築を経て現在の形となったのですが、地上の見晴らしの良い庭園をそのままにすることがデンマークらしいなぁと感じます。

 

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ちなみのここではインド人のフォトグラファーGauri Gill の展覧会が行われていました。

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彼女の作品の上に別のアーティストがドローイングするとても素敵な作品。いつか日本でも見たいな。

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3つの展示をじっくり見てぐったりとしたところで、お待ちかねのカフェ休憩。3年ぶりのカフェはインテリアにシステムまで変わっていました。

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ルバーブ味のレモネード。

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この日は雨が降ったり止んだりだったので人はいなかったのですが、いつもはテラス席から埋まっていくほどの人気ぶり。カルダーの彫刻と、海の向こうにはスウェーデンを望む絶景です。

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この彫刻庭園の下に先ほどの地下展示室があるのです。

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天気の良い日はこの彫刻庭園もたくさんの人で賑わっています。アート鑑賞だけではなく、芝生で寝転ぶこと、カフェでゆっくり話をすること、そんなヒュッゲなひとときを過ごすためにルイジアナ美術館に訪れるのです。

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