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【ART】ポーラ美術館 / COLORS
2025年3月28日
お腹もいっぱいになったところで、企画展に向かいます。
この「COLORS」は美術家たちが得てきた色彩とその表現に着目したもので、印象派から現代アートまでの色彩の歴史を紡ぐもの。
《今展覧会フライヤー・オモテ面》
《今展覧会フライヤー・ウラ面》
会場は光あふれる印象派からスタート(会場内は一部の作品を除いて撮影可でした)。
日常の風景の光や色、空気を閉じ込めたような印象派の作品は、明るい色彩で光を描いています。
その次の章からはポスト印象派の作品が続き、マティスやピカソ、フジタなどの大作を展示(この辺りが撮影不可でした)。時には最新技術を使って技法や色彩を解き明かしていきます。
抽象表現主義からは色彩そのものが作品のテーマとなっているモーリス・ルイスの作品。思わず川村記念美術館で行われた展覧会「Color Field」が良かったなぁ〜と思い出しました。
そして現代。ベルナール・フリーズのペインティングはアクリル絵具に合成樹脂を使い、刷毛で色を縦横に編んでいくようでした。たしかに”色彩”をテーマにすることで、時代とともに”色彩”を取り巻くものやどう扱うかの変化をより強く感じられます。
さらに下の階へと続く第2部へ。
私たちも大好きなヴォルフガング・ティルマンスの3連作の前では胸を揺さぶられ、間に置かれたベンチに座って作品に体を馴染ませながらぼんやり楽しみました。
現代に向かうにつれて色彩を表現する方法も多種多様になっていきます。
その中で惹かれたのは山田航平の作品。
エスキースを見ると、背景のピクエルがすべて色指定されている!
もう一点の作品では、
モネの使った色彩を再現したパレット。板の木目まで緻密に描かれている!
そして一組30秒独占できる草間彌生のインスタレーション《無限鏡の間ー求道の輝く宇宙の永遠の無限の光》。
草間さんの頭の中に入り込んだよう(デンマークのルイジアナ美術館にも常設展があります)。
ということで今回も大満足で会場を後にし、駐車場に向かいながら”森の遊歩道”を散策します。
あちこちに新芽が芽吹き始め、春の訪れを感じますね。
最後にロニ・ホーンの鳥葬にご挨拶。