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【ART】原美術館ARC / 常設展あれこれ
2025年7月16日
ピラミッド型の屋根を持つ正方形のギャラリーAから、両翼に伸びるギャラリーBとCへと移ります。こちらは常設展示のほかにソフィ・カル「限局性激痛」を展示していました。
束芋《真夜中の海》
まずはギャラリーBに設置された束芋の常設インスタレーション、これは2006年に品川の原美術館(老朽化のため2021年閉館)で観た展覧会に出品された(その後コレクションとなった)もの。暗幕の中に入ると正面になだらかな丘になった大きなスクリーンには闇に浮かび上がる海があり、さらに左右ミラーを使って無限に広がる様は何度見てもぞわぞわと心が揺さぶられます。
奈良美智《てy Drawing Room》
こちらも同じく品川から渋川へ、作品ともども壁や床までをごっそり移築したもの。
外側についた扉は原美術館(品川)の1階展示室の躯体だった懐かしのもので、当時のヘリンボーンの床を思い出してはもう訪れることのできない渡辺建築の建物を思い出しては胸がツンとします。
犬たちに、
こまごまとした絵や小物と、奈良さんの頭の中をこっそり覗き込んでいるよう。
ご本人が時折レイアウトの変更をしているというから、ずっと未完成のままなのですね。
その他ソフィ・カル「限局性激痛」は以前品川で見て以来久しぶりに体験したりと、大充実の展覧会でした。
建物を出てトイレのある並びには、
森村泰昌《RONDO TWINS》
森村さんのトイレの作品。こちらも品川からの移築で、扉を開け大音量の音楽を聞きながら毎回大笑い。
ゴロゴロと雷の音を心配しながら敷地の反対側へと向かい、
特別展示室「觀海庵」へ。
ここでは当館の東洋古美術コレクションと現代アートを合わせて展示しているので、ここでしか観られない唯一無二のコラボレーションいつも楽しみにしています。
狩野派や酒井抱一などの日本画名品の横に、
草間作品が何ら違和感なく並ぶのは原美術館ならでは。
須田さんの作品は他にも、
ポットの後ろにひっそりと生えた雑草もあったり。展示替えをするごとに1点飾っているので、今度はどこに隠れているのかと毎回楽しみにしています。
品川になった頃からキュレーションの見事さで様々な現代アートを学ばせてもらった原美術館、遠方になりましたがドライブがてら通うのが楽しみな美術館のひとつです。ちょうど美術館を後にする頃にごろごろ雷&ざっと一雨きたので、最初にオラファー作品を見ておいて良かったなぁとありがたく思いました~(落雷の恐れがあり見学中止に…)。
この後はお決まりコースとなっている水澤寺まで移動して、日本三大うどんのひとつ「水沢うどん」でランチ。
水澤寺の近くには何件もうどん屋が連なっているのですが、この日は「大澤屋」へ。
つやつやとしたコシのしっかりした麺は讃岐うどんの流れをくむものだから。こくのある”ごま汁”につけていただきます!
そしてサクサクの舞茸天ぷらも必須です。
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